橋下徹大阪市長 週刊朝日 朝日新聞 [ニュース]
日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は、17日、週刊朝日が自らの出自に関する記事を掲載したことを「血脈主義、身分制に通じる極めて恐ろしい考え方だ」と批判し、今後は、朝日新聞と朝日放送の記者の質問に答えない意向を示しました。
さらに、橋下氏は18日の記者会見で、「僕の人生の過程は丸裸にされてもやむを得ないが、先祖を徹底的に調査して暴き出すのは一線を越えている。僕の子供、孫にも影響する」と指摘し、TV会見では憤慨した口調でまくしたてていました。
★週刊朝日の記事とは
週刊朝日はノンフィクション作家佐野眞一氏と取材班による緊急連載で「ハシシタ 救世主か衆愚の王か 橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」と題し、橋下氏の実父の縁戚者へのインタビューなどを通じ、橋下氏の出自に関する記事を掲載しました。
橋下氏は、記事が実父の出身地を巡る記述で橋下氏の人格否定につなげていると指摘し、「差別を助長し、許されない」と批判。
★出資会社も批判の標的に
また、朝日新聞が同誌を発行する「朝日新聞出版」に出資していることを問題視し、「血脈主義を認める団体」と批判しましたが、記者団からは週刊誌とは編集権が異なるとの指摘が相次いだものの、橋下氏は「親会社なら子会社の方針を決められる」と受け入れず、記事に賛同しないなら出資をやめるよう要求し、また、週刊朝日に公開の場で見解を示すことも求めました。
なお、朝日放送については、「週刊朝日と同一視できない」として取材拒否を撤回しました。
★週刊朝日のコメント
一方の当事者である、週刊朝日の河畠大四編集長は18日、「同和地区を特定するような表現など不適切な記述が複数ありました。橋下市長をはじめ多くのみなさまに不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。差別を是認したり、助長したりする意図は毛頭ありませんが、不適切な記述をしたことについて深刻に受け止めています」とコメント。次号でおわびを掲載するとし、連載を続けるかどうか協議中の模様です。
★なぜ出資会社を攻めるのか?
会見を見ていましたが、ちょっと理解できない部分もありましたね〜。
もしかしたら、今回の件は、橋下氏の琴線に触れてしまったのかもしれませんが、いつもは、怒りのなかにも冷静な計算が働いている記者会見なのですが、理屈がおかしい場面もありました。
記事に対する攻撃はまだしも、出資している会社を攻めるなどとは、どういうロジックなのでしょうね?
経営と業務執行の違いを、分かっておられないのでは?(国政に打って出ようと仰っている先生が、そんなはずはないか・・・。)
下の動画は、10月17日(水)市役所登庁時の囲み取材の様子です。
主に、10月26日号(10月16日発売)の週刊朝日の記事を受け、朝日新聞グループの取材への対応方針について話しています。
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